【Vol.2】日本の万博ヒストリー ― そして、2027年横浜へ | 電柱広告.jp
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2025.11.07 コラム

【Vol.2】日本の万博ヒストリー ― そして、2027年横浜へ

Vol.1では万博の種類を紹介しました。
ここからは、日本で実際に開かれた万博の内容と、その後に残された“レガシー”をたどります。

1970大阪万博高度成長の象徴「人類の進歩と調和」・・・【登録博】

日本初、そしてアジア初の万国博覧会。
テーマは「人類の進歩と調和」。世界77か国が参加し、来場者は6,420万人にのぼりました。「太陽の塔」は、今も大阪のシンボルとして存在感を放ちます。

跡地は「万博記念公園」として整備され、市民の憩いの場に。
技術の夢と未来への希望――この万博が日本にもたらした“進歩の記憶”は今も色あせません。

1975沖縄海洋博海とともに生きる島の未来・・・【特別博】

本土復帰を記念して開催された沖縄海洋博のテーマは「海―その望ましい未来」。
海洋科学と観光振興を両立させる試みで、美ら海水族館の前身施設などが整備されました。

来場者数は想定を下回ったものの、海洋文化や観光産業の基盤を築き、「自然と地域の共存型万博」として後世に影響を残しました。

1985つくば科学技術博科学と生活をつなぐ実験都市・・・【特別博】

テーマは「人間・居住・環境と科学技術」。
ロボット、通信、宇宙、エネルギーなど最先端の科学が集結しました。

この万博をきっかけに、つくば市は研究学園都市として発展。
「万博が都市をつくった」成功例のひとつです。

1990大阪花博自然と人間の共生を描いた博覧会・・・【特別博】

「花と緑と人間の共生」をテーマに、鶴見緑地で開催。
都市緑化やガーデニング文化の普及に大きく貢献しました。跡地は「花博記念公園 鶴見緑地」として今も親しまれています。

“成長から共生へ”という社会意識の転換を象徴した博覧会でした。

2005愛・地球博自然の叡智と持続可能な未来・・・【登録博】

愛知県長久手で開かれた「愛・地球博」。テーマは「自然の叡智」。
太陽光発電やリニモなど、実用的なエコ技術を導入し、環境博覧会の先駆けとなりました。

閉幕後は「モリコロパーク」として再整備され、環境教育や観光の拠点に。
“持続可能性”という価値観を日本社会に定着させた博覧会です。

2025大阪・関西万博「いのち輝く未来社会のデザイン」・・・【登録博】

55年ぶりに大阪で開催された登録博。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
AI、再生医療、脱炭素など、テクノロジーと人の共生を描く展示が中心です。

巨大木造建築「大屋根リング」は世界的に注目を集め、夢洲エリアの再開発にも大きな影響を与えました。

今後、これをどう地域に還元していくか――その行方こそが次の“レガシー”です。

2027横浜花博幸せを創る緑の未来へ・・・【特別博】

次の舞台は横浜。
2027年開催の「国際園芸博覧会(横浜花博)」のテーマは「幸せを創る明日の風景」。

花と緑、食、技術を融合させた“暮らしの新しい形”を世界に発信します。会場の上瀬谷通信施設跡地は、広大な緑地として再生される予定。

市民参加型の博覧会として、都市と自然の調和を描きます。

万博は最長、半年で幕を閉じます。けれども、本当の価値はその後にあります。

会場跡地、文化、技術、そして人々の意識――それらが「レガシー」として生き続けるのです。

1970年の大阪万博が「進歩」を、
1990年の花博が「共生」を、
2005年の愛・地球博が「自然の叡智」を、
2025年の大阪・関西万博が「いのちの輝き」を、
そして2027年の横浜花博が「幸せ」を描く。

日本の万博史は、過去から未来へとつながる“希望のリレー”。

次の博覧会が、どんな新しい物語を生むのか――私たち自身もその一員として見届けたいですね。

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