2025.01.30 コラム

今年の節分はいつもとちがう!? 2025年の節分を徹底解説

2025年は、季節の行事をテーマにした記事を定期的にお届けしたいと考えています。

その第一弾として、冬から春への節目を彩る“節分”について紹介します。

2025年の節分について

　2025年の節分は特別な日となります。例年は2月3日が節分ですが、今年は珍しく2月2日に行われます。なぜこのようになるのか、節分の由来や行事と合わせて詳しく解説します。

節分は、もともと「季節を分ける」という意味の日で、春夏秋冬それぞれの変わり目を指していました。しかし、平安時代以降には特に冬から春への節目を意味するようになり、立春の前日が節分とされるようになりました。この日は、鬼を追い払い、幸福を呼び込むための行事が行われます。

　節分の代表的な行事である豆まきは、「鬼は外、福は内」と唱えながら大豆をまくことで鬼を追い払い、福を呼び込む儀式です。この風習は、中国古代の厄払いの信仰に由来し、日本では家庭の安全や健康を祈る行事として根付いています。

豆として使われる大豆は、「大きな力を持つ実」とされ、災厄を払いのける象徴とされています。家庭で行われる豆まきは、家族の無病息災を願う重要な意味を持っています。

　近年では、節分に恵方巻を食べる習慣も広まりました。恵方巻は、海苔で食材を巻いた太巻き寿司を、恵方（その年の縁起が良い方角）を向いて無言で食べるというものです。この習慣には、幸福を身に詰め込み、願い事を叶えるという意味があります。

また、家族や友人と恵方巻を楽しむことは、人間関係をより良いものにする象徴的な行為としても捉えられています。これにより、節分は単なる厄払いの日から、家族や仲間と絆を深める日にもなりました。

　恵方巻きを食べる方角は、その年の「歳徳神（としとくじん）という神様がいる方角と決められています。歳徳神は、その年の福徳を司る神様です。この歳徳神がいる方角を「恵方」と呼び、その方角を向いて恵方巻を食べることで、縁起が良いとされています。

　その年の恵方は、陰陽道に基づいて決められます。具体的には、以下の4つの方角を西暦の下一桁によって循環するルールになっています。

2025年の場合、西暦の下一桁が「5」なので、恵方は「西南西」になります。

　節分の日付は太陽暦に基づいて決まっています。地球の自転軸の傾きや公転周期の微妙なずれにより、毎年わずかな変化が生じます。そのため、立春の日付が動くことがあり、それに合わせて節分の日付も変動します。

2025年の場合、地球の公転軌道の関係で立春が例年より早く訪れるため、節分も2月2日に前倒しされました。これは例外的なことではなく、近年では2021年にも同様に2月2日が節分となっています。

　2025年の節分は、珍しい2月2日の開催という特別なタイミングです。これを機会に、伝統行事をより楽しんでみてはいかがでしょうか？

・豆まき：家族全員で豆まきを行い、厄払いと福を招くひとときを過ごしましょう。

・恵方巻：その年の恵方を調べて、無言で願い事をしながら食べる習慣を楽しんでください。

・地域のイベント参加：神社や寺院で行われる節分祭に参加し、伝統行事を体験してみるのもおすすめです。

節分を通じて、家族や仲間と幸せな時間を過ごし、健康で実り多い一年を迎えましょう！

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