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2025.04.30 コラム

5月の節句ってなに?由来と意味を知るともっと楽しめる!

行事ごとの食べものにこめられた日本人の願い

5月5日は「こどもの日」として親しまれていますが、本来は「端午の節句(たんごのせっく)」と呼ばれ、男の子の健やかな成長や幸せを願う、古くからの伝統行事です。

季節の節目に、健康や繁栄を祈る―。日本にはそんな意味を持つ節句が年に5回あり、「五節句」として伝えられてきました。

このコラムでは、その五節句のひとつである「端午の節句」について、由来や込められた願い、伝統食にまつわる意味までを、ご紹介していきます。

日本の伝統「五節句」とは?

まず「五節句(ごせっく)」とは、古くは中国から伝わり、日本で独自の発展を遂げた季節の変わり目を祝う年中行事のこと。自然の恵みに感謝し、邪気を払うとともに、健康や繁栄を祈る日とされています。

節 句 名日 付行事・習慣主な伝統料理
人日の節句(じんじつ)1月7日七草を使って無病息災を祈る日七草粥
上巳の節句(じょうし)3月3日女の子の健やかな成長を祝う「ひな祭り」ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、桜餅
端午の節句(たんご)5月5日男の子の成長と健康を願う柏餅、ちまき
七夕の節句(たなばた)7月7日願いごとを短冊に書く、星に祈るそうめん
重陽の節句(ちょうよう)9月9日長寿を願う菊の節句菊酒、栗ごはん、なす料理

端午の節句の由来と意味

端午の節句の起源は、古代中国にあります。5月は、気候や環境の変化で病が流行りやすいと考えられており、邪気を祓うために薬草の菖蒲(しょうぶ)やよもぎを使った風習が行われていました。

この文化が日本に伝わり、奈良時代には宮中行事として定着。さらに武士の時代には、「菖蒲(しょうぶ)」が「尚武(しょうぶ=武を重んじる心)」に通じることから、男の子の健やかな成長や出世を願う節句へと発展していきました。

現代でも「5月病」といわれるように、新年度の疲れや環境の変化から心身のバランスを崩しやすい月でもあります。古代も現代も、5月という月が”体調に気をつけたい時期”であることに変わりはなく、端午の節句は、そんな時期だからこそ、健康や厄除けへの意識を高めるための知恵だったのかもしれません。

なぜ、こいのぼりや兜を飾るの?

こいのぼり

こいのぼりは、中国の伝説「登竜門」の伝説にちなんでいます。滝を登りきった鯉が竜になるという物語から、「困難を乗り越えて立派な人間になってほしい」という願いが込められています。

大きな黒い鯉(真鯉)は父、赤い緋鯉は母、小さな青や緑の鯉は子どもたち。空に泳ぐ鯉たちは、家族の絆を象徴しているとも言えます。

兜や武者人形

戦国時代、兜や鎧は命を守るための大切な道具でした。そのため、現代でも「厄災から身を守るお守り」として、兜飾りや武者人形を飾る風習が残っています。飾ること自体が「健やかに、たくましく育ってほしい」という願いの表れです。

菖蒲湯

菖蒲の香りは邪気を祓うとされており、5月5日にはその葉をお風呂に浮かべて入る「菖蒲湯」の風習もあります。リラックス効果や血行促進の作用もあり、現代でも健康習慣として見直されています。

節句に食べる特別な食べ物とその意味

節句では、その日ならではの特別な食べ物があり、どれもただの“伝統料理”ではなく、季節感と大切な意味や願いが込められています。

端午の節句(55日)

  • 柏餅(かしわもち):柏の木は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があるため「家系が絶えない」「子孫繁栄」という家族の繁栄を願う気持ちが込められています。
  • ちまき:中国の故事に由来し、災いを遠ざける「厄除け」の意味があります。笹や竹の葉で餅を包み、邪気を封じ込めるという発想から来ているようで、地域によって形や味もさまざまです。

まとめ

毎年やってくる5月5日。こいのぼりを見上げ、柏餅やちまきをほおばりながら、家族で記念写真を撮る――そんな何気ない風景の中にも、古くから続く願いや思いやりが息づいています。

行事の意味を知ることで、普段より少しだけ心が豊かになる。そんな体験ができるのが、節句の魅力かもしれません。

今年の「端午の節句」は、意味を知ったうえで楽しんでみてはいかがでしょうか。

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